いつもお世話になります。ドラえもん社労士でBSC戦略コンサルタントの光吉です。
先日、私が入会しています経営者の集いにおいて、不動産デベロッパー・不動産コンサルタント・マーケティングコンサルタントであるその会の会長が、消費者の価値観が全く変わってきたので従来のマーケティング手法では売れなくなってきた、その理由は消費者の価値観が「モノ」から「コト」に変わってきたからである旨の話をされておられました。
まさに、人の価値観の変化が企業経営に大きな影響を与え、利益の源泉である消費者の価値観だけでなく、利益の稼ぎ手である社員の価値観の変化を企業が経営をする上で読み間違えてはならない局面に来ていると思います。
価値観の違う世代としてZ世代という言葉を聞くようになりましたが、企業が働き手として就労してほしい企業の命運を担うであろうZ世代とは、1990年代半ばから2010年代序盤に生まれた世代で、現在13歳から29歳前後の年齢層に当たります。デジタルネィティブ、SNSネイティブとも呼ばれるZ世代は、コスパ(コストパフォーマンス)およびタイパ(タイムパフォーマンス)重視の効率主義、強い仲間意識、仕事よりプライベート重視、多様性を重んじるなど、従来の若者以上に特徴的な価値観を持っている世代のようです。
Z世代は、従来の日本の労働慣行であった年功賃金や終身雇用には全く興味はなく、安定は好きなんだけれど自己の成長や適正な評価としての賃金にもこだわります。また、サービス残業や長時間労働も良しとせずコスパ(コストパフォーマンス)およびタイパ(タイムパフォーマンス)の生産性や効率性を重視します。それと、パワハラやセクハラが起きる会社を見過ごしたり受け入れたりできません。「ブラック企業」を拒否するのはもちろん、社員も会社も成長しない働きがいのない会社である「ゆるブラック企業」も拒否します。ルールがきっちりしているのが好きで、会社は労働基準法を最低限守るべきで有給休暇は取りたい時に取れるべきであると考えます。
このようなZ世代の特性から何が起こるかというと、やめてほしくないと会社が願う仕事ができるZ世代の優秀な社員は賃金などの労働条件や労働環境が受け入れなければ、これから到来するであろう(いや、もう来ていると思いますが)仕事ができる優秀な社員を求める流動的な労働市場により、より労働条件や労働環境が良い会社に転職していくということです。
当事務所が士業向け顧問をしていただいています労働法専門の弁護士先生によりますと、労働法や労働判例は世の中の常識の塊であり世の中の価値観がダイレクトに反映するので、生産性や効率性を好むZ世代が後10年から20年活躍し続けるとZ世代の価値観が世の中の価値観になり、従来の悪しき労働慣行が是正されたZ世代の良しとする労働者がより働きやすい労働環境を創る労働法に変わっていくのではないかということです。
若い働き手がほしいと思われている企業様やZ世代の活躍により企業を躍進したいと思われている企業様は、オープンで風通しの良い企業風土、曖昧かつ属人的な指示や「普通はこうだろう」のような暗黙の了解や忖度(そんたく)がない職務の見える化、ウェルビーイングな労働環境と働き方、評価と処遇の適正化、働きやすく成長できる組織イノベーション等の人的資本強化や労働環境整備を推し進めるべきです。
当事務所のホームページの「ドラえもん社労士の見える化戦略資料」のコーナーに、2024年1月22日付で『人的資本強化の経営労務コンサルによる持続成長戦略マップ』を掲載しております。この『人的資本強化の経営労務コンサルによる持続成長戦略マップ』には、当事務所の人的資本強化および労働環境整備の経営労務コンサルティングのメニューを掲載させていただいています。
三方よし(社員満足⇒顧客満足⇒会社満足)の人的資本と生産性を最大化にする当事務所の経営労務コンサルティングにご興味がある企業様および経営者様、または人的資本強化や労働環境整備を推し進め企業を躍進させたい企業様および経営者様は是非ご連絡ください。以上の当事務所の経営労務支援の内容や経営労務の記事につきましては、当事務所のホームページおよびメルマガにて、これからも随時掲載させていただきます。