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作成日:2023/08/21
2023年8月21日号 三方よしの王道の経営について




 いつもお世話になります。ドラえもん社労士でBSC戦略コンサルタントの光吉です。

 

最近世の中を賑わせてますビックモーターの保険金の不正請求問題は、企業としてのコンプライアンスやモラルに欠ける、あってはならない詐欺行為です。

 

トップが知らなかったでは済まされない、犯罪行為の責任はトップにあることは自明です。

利潤の追求が絶対になり、利潤の追求のためなら何をしてもよいという三方よしを無視した経営は危険です。

多くの中小企業経営者はトップダウンで社員に指揮命令しています。

双方向のコミュニケーションのないトップに逆らえない忖度の組織風土もまた危険です。

 

経営の原理は利潤の追求です。

経営の原則は道徳・倫理・法令・コンプライアンス・人権の尊重を守った、世のため・社会のため・人々のため・全社員のためという世の中のウエルビィーング(幸福度)を高めていく利他の心の「社会性」であり、現代風にいえば「サステナビリティ(持続可能性)」です。

経営には、経営の原理である「利潤の追求」と、経営の原則である「サステナビリティ」の調和が求められています。

まさに、日本資本主義の父と呼ばれる渋沢栄一が、著書である『論語と算盤』で語った道徳(論語)と利潤(算盤)の調和です。どちらが欠けても企業は継続できません。

 企業の持続可能な成長のためには、「利潤の追求」と「サステナビリティ」の調和のとれた経営が必須です。

 覇道の経営ではなく、三方よしの王道の経営です。

 企業の健康診断とも言えます経営資源の点検と再構築に使える経営のフレームワークに、「マッキンゼーの7S」があります。

 「マッキンゼーの7S」は、組織の内部要素をハードの3Sと呼ばれる革に時間を要しない3要素とソフトの4Sと呼ばれる改革に時間を要する4要素に分類されます。これらの要素は相互に関連し合っており、組織のパフォーマンスと成功に影響を与えます。特に、サステナビリティな組織の点検と再構築に使えます。以下に、それぞれの要素と内容を示します。

ハードの3S:改革に時間を要しない3要素

@ 戦略(Strategy):企業が目標を達成するための長期的な方向性や競争の仕方、財的資源や人的資源の展開           

A 組織構造(Structure):組織の階層、指揮命令系統、責任の権限や範囲、上下関係、組織関係、部門間関係

B 制度・システム(System):組織内のルールや手続き、しくみ、人事評価制度、賃金制度、バランススコアカード業績評価システム

ソフトの4S:改革に時間を要する4要素

C 共有価値観(Shared value):経営陣や社員に共有されている価値観や共通して認識されているビジョン

D 人材(Staff):経営者や社員、社内の人材の能力

E スキル(Skill):組織が持つ能力、会社固有の技術・技能・手法、営業力・技術力・マーケティング力・情報力など

F スタイル(Style):会社の雰囲気や組織文化、組織風土、経営スタイル、社風

 

 三方よしの王道の経営は企業を持続可能な成長に導きますが、「マッキンゼーの7S」の7要素の点検と再構築という継続的な改革の追求が必要になります。それには企業の持続可能な成長のために伴走する当事務所の存在が必要だと考えます。また、顧問先企業様の持続可能な成長のためのサステナビリティな人的資本強化の経営労務支援が当事務所のミッションであると考えます。

 三方よし(社員満足⇒顧客満足⇒会社満足)の人的資本と生産性を最大化にする当事務所の経営労務コンサルティングにご興味がある会社様および経営者様は是非にご連絡ください。以上の当事務所の経営労務支援の内容やBSC戦略労務や人的資本経営等の記事については、当事務所のホームページおよびメルマガにてこれから随時掲載させていただきます。

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光吉社会保険労務士事務所
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