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作成日:2023/02/17
2023年2月17日号 人的資本経営と西鉄ライオンズ!



 いつもお世話になります。ドラえもん社労士でBSC戦略コンサルタントの光吉です。

 

 前号に引き続き、「人的資本」の話をします。会社の上層部の指示命令に従って仕事をしていれば売上と利益が上がっていた右肩上がりの時代はとうに終焉を迎え、すぐ先の未来さえ予測不可能なVUCA(ブーカ)の時代と呼ばれる現代では、自律的であり主体的に動ける人的資本となりうる社員が求められています。

 

 最近見たユーチューブで、元西鉄ライオンズの神様仏様稲尾様の稲尾さんの経営者の前での講演の動画が印象に残っています。その動画の中で稲尾さんは、プロ野球で活躍できるのは入団当時に全部まあまあの平均的な選手ではなく、こういう選手は真っ先にプロ野球の世界から消えて行き、大成するのは一つに秀でている投げればものすごく早いがノーコン、打たせたらものすごく打つが守りはへたというような一芸に秀でた個性的な選手であると言っています。また、その動画の中で稲尾さんは、恩師の元西鉄ライオンズの三原脩監督の言葉を紹介しています。それは、「プロは勝って和す。アマチュアは和して勝つ。」という言葉です。

 

 人的資本の経営では、この稲尾さんの言葉が当てはまるのではないでしょうか。今までの社員の採用では、一つの長所に秀でているがあとはダメという個性的な人材を会社の和を乱すからと敬遠していたのではないでしょうか。VUCA(ブーカ)の時代には、育てようによっては一番頼りになるのはこのような人材ではないでしょうか。また、VUCA(ブーカ)の時代には、会社の成果を達成して常勝軍団になろうとするお互いを認め合う組織こそ強いよい組織ではないでしょうか。

 

 人的資本経営は多様な人を活かしていく経営です。各々の社員の長所を活かして、個性的な社員をうまく組み合わせて化学反応を起こしながら成果を達成して関係性のよい組織に成長する組織こそ、VUCA(ブーカ)の時代の強いよい組織ではないでしょうか。

 

 常勝軍団であった三原監督率いる西鉄ライオンズの野球こそ、人的資本経営の見本であったのではないかと、私の趣味のkindle読書で、最近、三原監督の伝記である「魔術師」を読んでそう思いました。皆さんが知っているであろうイチローと野茂を育てた仰木彬監督は、三原監督率いる西鉄ライオンズの一員であり三原野球の継承者です。「仰木マジック」のルーツは、「三原魔術」にあります。二人の野球に共通しているのはデータ野球であり、選手の長所をうまく引き出し、選手の個性をうまく組み合わせて勝つ野球です。

 

 経営も同じです。データ経営です。データ経営とは、BSC(バランススコアカード)の4つの視点ごとのKGI(経営目標達成指標)およびKPI(重要業績評価指標)による数値化による経営です。社員の長所をうまく引き出し、社員の個性をうまく組み合わせて勝つ経営です。

 

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